経済成長


テレビ番組「ビートたけしのTVタックル」に中小企業の方や亀井大臣などが出演していました。


「中小企業金融円滑化法案」について議論されていましたが、強制ではないにせよ金融機関と中小企業の間で交渉させるというのは...いかがなものかと思います。

民間の金融機関は慈善事業ではありませんので、返済能力のない中小企業に対して新規融資を行わないでしょうから...信用のなくなった中小企業は運転資金を得られずに結局倒産してしまうのではないかと危惧されます。

もしやるのであれば、『政府が』「中小企業が支払えない利息や元金の返済分をたてかえる」、または『政府が』「中小企業に対して仕事を発注する」などの支援がよいのではないかと思います。

これらは政府が直接に中小企業に対して行うべきでしょう。従来型の公共投資では中小企業にまで十分に恩恵が届いているのか疑問ですので...。


また「経済成長戦略がない」と民主党の政策を批判していましたが、はたしてどうでしょうか。たしかに高度経済成長時代には多くの国民がその恩恵を受けましたが...。

経済成長というものは大企業や投資家にはよいかもしれませんが...我々庶民にとって、それほど大切なことでしょうか。

これまで高度経済成長でおいしい思いをした過去の人々は経済成長を願い、ゼロ金利を続けてきました。このため我々庶民は銀行にお金を預けても利息がほとんどつかないのがあたりまえになってしまいました。

我々庶民にとっては...経済成長などしなくとも景気が回復し雇用環境が改善されればよいのではないでしょうか。このためには内需を拡大することが大切だと思います。

内需拡大はグローバル化した大企業では望めないと思います。グローバル企業では、たとえ内部留保があったとしても、これは輸出や海外で稼いだお金ですので国内では使えません。輸入か海外投資に回して使うしかないということです。

グローバル企業が頑張ることで海外の雇用環境に貢献できますが、国内の産業は衰退していくのではないかと思います。

実際に、生産拠点を国内から海外に移転して、どんどん外貨を稼ごうとしています。そして稼いだ外貨の一部は国内でも生産することができる農産物などの輸入にあてられています。

対外的な収支が黒字ですので、日本の労働コストが高くなる一方で、国内の産業が廃れていく...という悪循環が続いているのだと思います。


今日はテレビ番組の話題?でした。