ものづくり産業の明日


高校生の職業理解を助けるために「ものづくり企業(製造関係)の仕事」について説明してきました。しかし...普通科の生徒が200人もいるのに、製造関係の仕事に興味を持ってくれた生徒は、わずかに6人(3%)...昨日の「科学技術立国」の話題でも述べましたが、ものづくり産業の明日は...??

しかし「ものづくり日本」を否定する意見もあるようです。キーワードは「比較優位の考え方」なのだそうで、「製造業が海外に生産拠点を移し、その産業で失業が発生しても他の産業で吸収される」ということなのだそうです。


学力は低下しているのか?
http://members.at.infoseek.co.jp/tc_nagano/kzz_sb13.html

貿易黒字は悪なのか?
http://members.at.infoseek.co.jp/tc_nagano/kzz_sb02.html


「もはや製造業は比較優位産業ではないということのようで、国際分業があたりまえでしょう」ということです。この考え方にも納得できます。

そうであれば...ものづくり産業以外で比較優位産業が出現しなければなりません。国内で調達できない資源を輸入するための外貨を稼げる産業が必要だと思います。国際分業の枠組みの中で日本はどんな分野で貢献していくのでしょうか。

「産業構造の転換にともなって失業が発生するのは不可避的ともいえますが、失業に対しては広義の社会保障政策で対応すればよいのであって、失業の防止を目的として特定の産業を保護しようというのは、非効率な資源配分を維持しようという『後ろ向き』の政策といわざるを得ません。」

現在は産業構造が転換されている最中なのでしょうか。失業が発生している産業を保護しようというのはもってのほかということのようです。

今日は「世の中にはいろいろな考え方が存在する」という話題でした。