新型コロナウィルス 備忘録4

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【4】イギリスでは何が起こったか

イギリス政府は新型コロナウィルス感染症対策を3月12日に発表したそうです。
その主な内容は、他国とはかなり異なる独自路線だったようです。

・国民の60パーセントがコロナウィルスにかかれば免疫が付き収束する。
・リスクの低い人たちに免疫を獲得させる。ある程度の犠牲はやむを得ない。
・症状がある人の7日間の自宅待機を要請する。
・学校の休校は行わない。大規模イベントも禁止しない。
感染症を封じ込めることを目指すのではなくピークを遅らせることで医療機関の負担を減らす。

しかし、わずかの間にイギリス政府は感染症への方針を緩和政策から抑圧政策へと大きく転換したそうです。

3月16日には全国民に対し不要不急な外出の自粛と在宅勤務の推進を要請しました。続けて20日には学校を一斉休校とし、飲食店の営業禁止を求めたようですが、週末には国民が各地の公園などに押しかけたそうです。そして23日にはイギリス政府はさらに厳しい抑圧政策に方針を転換し、緊急事態が宣言されたそうです。

こうした抑圧政策は感染者数を低レベルに下げるまで続けられるとのことです。

理想的にはワクチンが開発されるまで続ける必要があるわけで、社会的・経済的な影響は計り知れません。

こうした政策は科学的な知見に従っているとのことです。

しかし科学的知見は数理モデルに基づいた推測でしかありません。
推測の精度を高め根底にある仮説を実証しなければなりません。
このためには実際の感染者数を正確に把握する必要があると思います。

正確に把握するためには全数検査をする必要がありますが、国民全員を検査するというのは現実的には困難だと思います。
しかし症状のある人だけの検査では、無症状の感染者もいるため、正確さに欠けることとなります。
より正確さを高めるには統計学でいう標本調査手法を活用すべきではないかと思います。

我が国では「保健所に電話しても、なかなか検査してもらえない。」というネットの書き込みをよく見かけます。
最低限、症状のある方の検査は行って欲しいものです。





 

新型コロナウィルス 備忘録3

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【3】感染の拡大を防ぐには?

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、デマの拡散や混乱が発生しています。
私が作成している文章にも不確かな情報や間違った情報が含まれている可能性があります。
社会に混乱を招く結果となりかねませんので、安易に転送などをしないようにしてください。

世界保健機関(WHO)は3月11日に新型コロナウイルス感染症の流行を「パンデミックとみなせる」と言及しました。

感染症の大流行は過去にもあったようですが、これほどまで日本が巻き込まれたのは、
100年前に全世界的に大流行したスペインかぜ(新型インフルエンザ)以来だといわれています。

当時は第一次世界大戦の最中のため、新型インフルエンザが深刻だという情報は敵に弱点を知らせることになるため、ヨーロッパの国々は流行を隠蔽したので感染がますます拡大したそうです。(教訓1:情報の隠蔽は不可)

また兵士の士気の低下や国内の混乱を避けるため、「新型インフルエンザはかぜよりも深刻ではなく、軽症ですむため死者も増えない」といった楽観的な雰囲気を作って安心感を高めようとしたそうです。(教訓2:根拠の無い楽観論は不可)

日本国内では、当時の人口約5600万人のうち45万人程の方が死亡したといわれています。
当時の感染対策としては、内務省衛生局が1919年1月に「流行性感冒予防心得」を出したそうです。
(1) 流行性感冒(はやりかぜ)の予防
a)病人や咳をする者には近寄らない
b)たくさん人の集まっている所に立ち入らない
c)人の集まっている場所ではマスクをするか、ハンケチ、手ぬぐいなどで鼻、口を覆う
(2) 流行性感冒にかかったら
a)すぐに寝床で休む
b)病人の部屋はなるべく別にし、全治まで外出をさせない

要約すると流行性感冒予防心得で対策として推奨しているのは、「ワクチン」、「マスク」、「うがい」および「隔離」だったそうです。
もっとも当時はインフルエンザは発見されていなかったので、ワクチンは細菌への対策で的が外れていたようですが。

現在の新型コロナウイルス感染予防対策も、100年前の流行性感冒予防心得とほぼ同じようです。
キーワードは「マスク」、「うがい」、「隔離」ですね。これに付け加えるて「手洗い」も大切だと思います。(教訓3:流行性感冒予防心得を守る)

ちなみに、WHOが「布マスクはどんな状況でも勧めない」と言っているという話がありましたが、正確ではないデマ情報だったようです。医療従事者向けの文書を一般人向けのように報道したのだとか。情報を取り扱う方はもっと慎重にしていただきたいものです。

新型コロナウィルス 備忘録2

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新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大しています。
日本経済新聞の「新型コロナウイルス感染 世界マップ」を見ていると恐怖を覚えます。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/

【2】どうして世界中に感染が広がった?
なぜこのような事態になってしまったのでしょう。
いくつかの要因があると思います。

(1) 無症候性感染で広がった(病理学的要因)
感染したが発症前の人、症状が出ない人、症状は出たが軽症の人がいるようですね。
こうした潜在的な感染者も感染力を持っているとされています。
こうした方は、「発熱が37.5℃以上なく、かつ呼吸器症状を有していない」のです。
感染者本人も自覚していないのですから感染が拡大するわけです。
潜伏期間が短く必ず重症化する感染症ならば拡散することはなかったと考えられます。

(2)情報の隠蔽(危機管理の初動対処)
昨年の12月8日には武漢市は原因不明のウイルス性肺炎に感染した患者を確認していたようです。
しかし、武漢市では1月6日から人民代表大会が開催されるため、
ネガティブな情報をもみ消していたのではないかということです。
新型のウイルスについてWHOに最初の報告をしたのは12月31日でした。
その後、重要会議期間中には新たな感染者を公表しなかったといいます。
そういえば人から人への感染の証拠は無いと否定を続けていましたね。
習近平国家主席が感染蔓延の阻止と迅速な情報開示を命じたのは1月20日になってからだそうです。
地方から中央に情報が速やかに上がりにくい体質があるようですね。
1月20日以降、ようやく武漢市以外の都市でも感染情報が発信されたようです。
武漢市が封鎖されたのは1月23日でしたが、1月25日の春節旧正月)の大型連休に合わせて、封鎖前に500万人以上の出稼ぎ労働者や海外旅行者らが武漢を離れていたといわれています。
このように初動対応を誤ると、ますます事態が深刻になってしまいますよね。

(3) 危機意識の欠如(楽観視)
中国以外の国では危機感の欠如が感染を拡大させた要因ではないかと考えられます。
世界保健機関(WHO)は1月30日になって、ようやく「世界的な緊急事態」を宣言したのでした。
しかし中国との貿易や中国への旅行を制限する理由はまったくないと付け加えていました。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大や影響のリスク評価についても1月27日に、
これまで「中程度」としてきた表記は「高い」の間違いだったと発表したのですね。
こんな重要なことを間違えるのですか?あり得ないですね。普通は。
また「約80%が比較的軽い症状」や「10代の感染者は少なく症状も軽い」といった発表がクローズアップされていましたが、こうした報道が楽観視を助長した感は否めませんね。
欧米諸国も楽観的な対応でしたね。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で感染者の隔離が行われていた2月5日から19日の間、対岸の火事のように、中国や日本の状況をみていたように思います。
日本の国内についてみると、2月16日に厚生労働省の担当者が「目印になるのは、感染経路が全部追えているかどうか。今は大体見えているので拡大状況にはない」と説明していましたね。「感染経路を特定できない可能性のある症例が複数認められる」との見解が同時に出されていたことを考えると楽観的すぎるのではないかと思われます。
日本のマスコミでは「新型コロナウィルスは季節性インフルエンザ程度の感染症であり恐れることはない」という趣旨の発言を専門家でも無い方がしていたようですね。

悲観的になるようあおる必要はないと思いますが、科学的な根拠も無く楽観論を披露するのは、いささか無責任ではないかという気がします。

新型コロナウィルス 備忘録1

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世界中で新型コロナウィルスが大流行しています。
昨日には日本でも緊急事態宣言が出されましたね。
普段、私が生活している地域も対象となり、
5月6日まで不要不急の外出を自粛するよう求められています。

連日の新型コロナウィルス関連ニュースを見ていると、
いろいろと不安を感じてしまいます。
様々な情報が錯綜しているようにも見えます。
そこで情報を整理しておこうと思います。

【1】発生源はどこか?
いろいろな説があるようですが、事実は不明ですね。。。

(1) 中国湖北省武漢市の華南海鮮市場が発生源という説。
食用野生動物市場で取引されているコウモリやヘビなどから、
人への感染がおきたといわれています。

野生動物を食べたり漢方薬にしたりする文化があるのですね。
私も子供の頃は学校給食で鯨を食べていた記憶がありますが、
最近はほとんど食べていませんね。
鯨を食べるのは日本古来の食文化ですものね。
伝統文化は尊重し認めていくべきでしょうが、
衛生上の問題がある場合には規制をかけるべきだと思います。

(2) 中国湖北省武漢市の実験室から流出した可能性。
映画やゲームになっているバイオハザードを彷彿させる説ですね。

流出源ではないかといわれている実験室は2ヶ所あるようです。
a)世界トップレベルのウイルス研究所である中国科学院武漢病毒(ウイルス)研究所と
b)武漢疾病予防管理センターだということだそうです。

a)ウイルス研究所の生物学者動物実験で使った新型コロナウイルスに感染した動物を
食肉業者に転売してしまい市場で売られたのではないかという疑惑です。

b)疾病予防管理センターは実験用に多くのコウモリを捕まえて飼育していたそうで、
ここからウィルスに汚染されたゴミがだされたのではないかとのことです。

発生源は不明ですが...ほんとうにウィルスって迷惑な存在ですね。

岡山後楽園

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「後楽園」に行ってきました。もちろん日本三名園と称される岡山市の後楽園です。

富山県にいたときに金沢市兼六園茨城県にいたときには水戸の偕楽園に行ったことがありますので、ようやく三名園を制覇した形となります。

最初に「JA岡山農産物直売所 はなやか中央店」に寄りました。写真は撮りませんでしたけど。

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なかなか美しい庭園ですね。

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「流店」という建物、小川が貫いているのですね。とても風流です。

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「唯心山」から見下ろす景色も素晴らしかったです。

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後楽園の隣の「岡山城」にも行きました。

驚いたことにエレベータが設置されていました。大阪城と同じでバリアフリーなんですね。

天守閣の中にある「お城茶屋」で「お城パフェ」をいただきました。こちらも写真を撮りませんでした。「フルーツパフェの街おかやま」ということなので、パフェは外せませんね。ごちそうさまでした。

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岡山といえば桃太郎伝説が有名です。そこで桃太郎のモデルとなった人物を祀る神社を参拝しました。「吉備津神社」と「吉備津彦神社」があるのですが、どちらも吉備津彦命を祀る神社です。

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まずは吉備津彦神社に詣でました。備前国一宮です。

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山頂の龍神様に無断で賽銭箱が設置されているようでした。なんだかな。

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吉備津神社を詣でました。備中国一宮です。吉備津彦神社から2kmもありません。すぐ近くです。

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お土産に岡山のお酒を買ってきました。

「三光正宗」の「新米新酒しぼりたて生原酒」、とてもおいしいですね。

廣田神社

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昨年の初詣の際に伊勢神宮でいただいた御札をお返ししておりませんでした。

そこで伊勢神宮と同じ天照大神の荒魂が祀られている「廣田神社」にお返しにいきました。

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天下太平を祈願いたしました。

 

長田神社

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神戸の「長田神社」に初詣に行きました。

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日本神話の時代に神功皇后が占いをし、託宣によって西宮に天照大神の荒御魂(廣田神社)、長田に事代主神長田神社)、三宮に稚日女神(生田神社)、大阪の住吉に住吉三神の和魂(住吉大社)を祀ったことが創祀であるとされています。

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お正月ですが三が日ではないので比較的空いていました。

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天下太平、家内安全を祈願しました。