新型コロナウィルス 備忘録3

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【3】感染の拡大を防ぐには?

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、デマの拡散や混乱が発生しています。
私が作成している文章にも不確かな情報や間違った情報が含まれている可能性があります。
社会に混乱を招く結果となりかねませんので、安易に転送などをしないようにしてください。

世界保健機関(WHO)は3月11日に新型コロナウイルス感染症の流行を「パンデミックとみなせる」と言及しました。

感染症の大流行は過去にもあったようですが、これほどまで日本が巻き込まれたのは、
100年前に全世界的に大流行したスペインかぜ(新型インフルエンザ)以来だといわれています。

当時は第一次世界大戦の最中のため、新型インフルエンザが深刻だという情報は敵に弱点を知らせることになるため、ヨーロッパの国々は流行を隠蔽したので感染がますます拡大したそうです。(教訓1:情報の隠蔽は不可)

また兵士の士気の低下や国内の混乱を避けるため、「新型インフルエンザはかぜよりも深刻ではなく、軽症ですむため死者も増えない」といった楽観的な雰囲気を作って安心感を高めようとしたそうです。(教訓2:根拠の無い楽観論は不可)

日本国内では、当時の人口約5600万人のうち45万人程の方が死亡したといわれています。
当時の感染対策としては、内務省衛生局が1919年1月に「流行性感冒予防心得」を出したそうです。
(1) 流行性感冒(はやりかぜ)の予防
a)病人や咳をする者には近寄らない
b)たくさん人の集まっている所に立ち入らない
c)人の集まっている場所ではマスクをするか、ハンケチ、手ぬぐいなどで鼻、口を覆う
(2) 流行性感冒にかかったら
a)すぐに寝床で休む
b)病人の部屋はなるべく別にし、全治まで外出をさせない

要約すると流行性感冒予防心得で対策として推奨しているのは、「ワクチン」、「マスク」、「うがい」および「隔離」だったそうです。
もっとも当時はインフルエンザは発見されていなかったので、ワクチンは細菌への対策で的が外れていたようですが。

現在の新型コロナウイルス感染予防対策も、100年前の流行性感冒予防心得とほぼ同じようです。
キーワードは「マスク」、「うがい」、「隔離」ですね。これに付け加えるて「手洗い」も大切だと思います。(教訓3:流行性感冒予防心得を守る)

ちなみに、WHOが「布マスクはどんな状況でも勧めない」と言っているという話がありましたが、正確ではないデマ情報だったようです。医療従事者向けの文書を一般人向けのように報道したのだとか。情報を取り扱う方はもっと慎重にしていただきたいものです。