新型コロナウィルス 備忘録7

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【7】突然変異が問題

本日の午後3時時点で、新型コロナウイルスの感染者は世界で198万人を突破し、死者は12万人を超えたそうです。
当初は中国や韓国に限られた感染症と捉えられていましたが、3月以降は欧州や米国での感染爆発が凄まじい勢いとなっています。

(1) ウィルスは変異する

国によって患者の死亡率に差があることから、その原因については様々な仮説が立てられているようです。
今回取り上げる「突然変異」説も、こうした仮説の一つです。

そもそも「コロナウィルスは変異しやすい」のだそうです。

変異を繰り返すと最終的には毒性が弱まる(宿主となる人間が死なない方向に性質が変わり人間と共存しやすくなる)のだそうですが、途中の段階では、爆発的に毒性が強くなることもあるようです。
特に都市部では、多くの人間(宿主)が死んだとしても、それを上回る数の人間を感染させることで、人間と共存できるということが考えられます。

(2) 欧州や米国の場合

こうした変異の多くは飛行機に乗り上空の放射線を浴びることで促進された可能性が高いのではないかという説もあります。
すなわち武漢で発生したウイルスが旅行者を介し突然変異して強毒性を持って欧州で広がったのではないかという考えです。
感染すると高齢者が重症化しやすいと言われていますが、フランスやオランダの例では重篤な患者の約半数が50~60歳未満であり、ウィルスが変異して性質が変化したためかもしれません。
新型コロナウイルスで最も打撃を受けている米国では、武漢由来のウィルスと欧州由来のウィルスが混在しているのだそうです。

(3) 日本への影響

日本で新型コロナウィルスの死亡率が低いのは、なぜなのかという話題があります。
様々な説がありますが、欧米で流行している毒性の強いウィルスとは異なり毒性の弱いウィルスだからという説があります。
しかし3月の後半に欧州や米国から新型コロナウイルスに感染している旅行者が帰国していますので、毒性の強いヨーロッパ型のウイルスがまん延し始めているかもしれないのだそうです。

明るい?話題としては、日本では大勢の中国人観光客を受け入れていたため、毒性の弱い新型コロナウィルスがすでに蔓延していて、毒性の強いウィルスに対する集団免疫も付与されているかもしれないという説もあります。そうだったらよいですね。

(4) ワクチンが効かない?

新型コロナウイルスの感染を予防したり重症化を抑えたりするワクチンの開発が進められています。
しかし新型コロナウィルスは変異するためワクチンを開発しても突然変異したウイルスには効果がない可能性があるのだそうです。
そうならないことを祈るばかりです。

今まさに世界が協力して新型コロナウイルスを封じ込める体制が望まれているのだと思います。早期に終息させることができたらよいですね。