【尖閣ビデオ流出事件】 国家の秘密とは


尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ映像が流出した事件がマスコミを賑わしていますね。

流出したビデオは刑事訴訟法47条の訴訟に関する書類だとか、国家公務員法(守秘義務)違反だとかいわれています。
ようするに国家秘密を漏らしたということが問題にされているようです。

そこで...国家の秘密とは何か?...考えてみました。

  1. 日本の巡視船と衝突した中国漁船の船長は、地元の福建省泉州市から「道徳模範」で表彰されています。ビデオを公開すると、こうした中国の方々に不愉快な思いをさせてしまいます。
  2. ビデオでは日本の巡視船に中国漁船が故意に衝突してきたように見えます。ビデオを公開すると、公務執行妨害容疑で逮捕したのに、処分保留で釈放してしまった国家の過ちが露見してしまいます。
  3. 中国メディアは「日本の巡視船が中国漁船に衝突してきた」と報道していましたね。しかし、実際には中国漁船が故意に衝突したということが公開されてしまいました。尖閣諸島の周辺海域で、中国漁船は巡視船に体当たりしてもよいというお墨付きを与えてしまいました。

まぁ、こんなところでしょうか。。。

政府は、国家公務員法の守秘義務規定に関する罰則を強化する方針だそうです。法律を強化するのは簡単なことです。問題なのは法律を正しく適用すること...違反者をきちんと検挙する姿勢があるのかということです。領海内で違法操業している中国漁船に領海外への退去を勧告するのではなく、「漁業法違反」で検挙するのが法治国家ではないでしょうか。

領海内での違法操業に関する罰則も強化してほしいものです。